日本バプテスト病院
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腹水の治療について 日本バプテスト病院 総合内科 高垣伸匡

腹水とは?

肝硬変や、さまざまな癌などの慢性疾患によって、体の内臓を納めている腹腔(ふくくう)と言われる部分に水が溜まることがあります。大量に溜まると、痛みや嘔吐の原因となり、ひどい場合は食事が出来ないことから栄養失調に陥ることもあるのです。

こういった、大量の腹水に対する治療として、腹部を注射針で刺して腹水を抜くと症状は非常に楽になることが多いのです。しかし、腹水にはタンパク質などの栄養分が含まれており、繰り返し腹水を捨てているうちに深刻な栄養失調になってしまいます。 腹水が溜まると食べられない、しかし腹水を捨てると体力が落ちてしまう。 こういったジレンマを解決するのが、CART療法です。

CART療法(Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)とは?

腹水濾過濃縮再静注というのが日本語の正式名称です。 腹水を抜き、それを特殊なフィルターで濾過して、別のフィルターで水を抜いて濃縮してから、患者さんに点滴して栄養分を戻すという治療です。
日本では80年代から保険適用になっており、歴史のある治療と言えるでしょう。ただ、透析の設備が必要であったため、透析のできない病院では行われてきませんでした。
防府胃腸病院の松崎圭祐先生が考案された、KM−CART療法は透析の設備を必要とせず、すみやかな腹水の処理が可能でしたので、当院でも導入し腹水の治療に対応してきました。
新聞に紹介されてから、当院には京都府下のみならず他府県からもお問い合わせがあり、治療希望の患者様も来院されるようになりました。腹水で苦しむ患者様が多いことに驚き、治療にむかう気持ちを新たにしております。

患者様からのご質問から当院へのお問い合わせで、
多いものを書かせていただきます。

Q)他院で癌の治療をうけているが、腹水の治療だけは出来るか?
A)よほどお体の状態が悪くない限りは、可能です。病状を把握して行う必要がありますので、なるべく主治医の先生からの紹介状を頂きたいと思います。まずは家族の方だけでも結構ですので、できるだけ外来で担当医からの説明をうけてください。
Q)何回治療したら腹水はなくなるのか?
A)もともとの病気を治すわけではないので、腹水はまた溜まるとお考え下さい。回数や頻度は、患者様の状態によって変わります。当院ではCART療法は二週間に一回として、その間は少量ずつ腹水を抜くことで対応しております。
Q)肝硬変のため、腹水がたまっているので治療はできるか
A)可能ですが、肝硬変の腹水に対するCART療法では、重篤な感染症を起こすことがあるようです。危険についてはまずしっかりご理解いただいた上で治療に進みましょう。
Q)費用はいくらかかるのか?
A)保険適用の治療です。
手技料 2,810点 (28,100円)
材料価格 6,240点 (62,400円)
がCARTにかかる費用の基本です。
当院では、慣れない間のCART療法は入院でお勧めしております。それに伴い、様々な費用が発生しますので、ご理解をお願いします。
CART療法は外来でも可能ですので、まずはご相談ください。

以上、まだまだ不明な点があると思います。どうぞお問い合わせ下さい。

なお外来に来られてその日にCART療法はできませんので、ご注意ください。
まず外来でご説明の上で予約をさせていただきます。

TEL. 075-781-5191(病院代表)
FAX. 075-701-9996

総合内科の高垣が担当しております。
お電話は、月曜日と土曜日の午後と祝祭日は高垣は病院におりません。
その他の曜日で、昼ごろか夕方でしたら連絡がとりやすいと思います。

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