小児科

小児科における臨床研究について

『乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法中の低血糖に関する観察研究』

1.目的

乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法は、副作用として低血糖が知られていますが、治療開始前後の血糖変化や低血糖をきたすリスク因子などに関してまだ十分な知見はありません。そこで、持続血糖モニタリング(CGM)を用いて、プロプラノロール治療による血糖の変動を把握することを目的にしています。

2.研究の対象・方法

研究対象は、日本バプテスト病院小児科で乳児血管腫に対するプロプラノロール内服導入のために入院される患者さんです。治療開始前にCGMを装着し、当院の治療プロトコールに沿ってプロプラノロール治療を進め、それに付随して治療中の血糖値の観察を行います。その他、診療に関する情報(年齢、身長、体重、授乳量、他の内服薬の有無など)を診療記録から収集します。

3.研究期間

2020年4月1日から2021年3月31日を予定しています。

4.倫理委員会

本研究は、日本バプテスト病院倫理委員会の審査を受け、承認されています。

5.個人情報の保護

本研究では、すべてのデータは匿名化されており、患者さんの個人情報を公開することはありません。研究に参加していただいた患者さんで、研究計画書や資料の閲覧を希望される場合は、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内で閲覧可能ですので、お問い合わせください。

6.オプトアウト

本研究では、研究対象者又はその代理人の求めに応じて、当該研究対象者に関する試料・情報の利用を停止することが可能です。希望される場合はご連絡ください。

7.研究計画の変更・中止など

本研究開始後、研究計画の変更・中止が行われることがあります。また今回のデータを用いて臨床研究が計画されることがあります。国が定めた倫理指針に基づき、診療情報や余った検体のみを用いる研究については、研究対象者から直接同意を受けない場合があります。この場合、あらかじめ研究内容の詳細をホームページ上で公開し、患者さんが拒否できる機会を設けます。

8.研究対象者及びその関係者からの求めや相談等の窓口

日本バプテスト病院小児科 友邊 雄太郎:075-781-5191(病院代表)