治療方針について

2011年第12回国際乳がん学会での乳癌サブタイプの定義と推奨される全身治療

ホルモン感受性(ER、PgR)、HER2タンパクの発現量や細胞増殖指標(Ki-67)により、病型分類が定義されます。

Intrinsic subtype 臨床病理学的定義 特記事項
Luminal A Luminal A
ER and/or PgR陽性
HER2陰性
Ki-67低値
Ki-67ラベリングインデックスは、約14%以下を低値とする。
Luminal B Luminal B (HER2陰性)
ER and/orPgR 陽性
HER2陰性
Ki-67高値
Grade等の腫瘍増殖指標も、KI-67の代替指標となりえる。
Luminal B (HER2陽性)
ER and/orPgR 陽性
HER2過剰発現
Ki-67低~高値
内分泌療法、抗HER2療法が適応となる。
Erb-B2過剰発現 HER2陽性 (nonluminal)
ER and/orPgR 陰性
HER2過剰発現
Basal like Triple negative(乳管癌)
ER and/orPgR 陰性
HER2陰性
Triple negativeとBasal likeは、約80%が一致する。

各病型別に全身治療が推奨されます。

サブタイプ 治療 特記事項
Luminal A 内分泌療法単独 リンパ節転移例では、化学療法が必要。
Luminal B
(HER2陰性)
内分泌療法±化学療法 ホルモン受容体発現レベル、再発リスク等により、化学療法を考慮する。
Luminal B
(HER2陽性)
化学療法+抗HER2療法+内分泌療法 化学療法は必須。
HER2陽性
(nonluminal)
化学療法+抗HER2療法
Triple negative
(乳管癌)
化学療法
特殊型
A.ホルモン反応型
B.ホルモン非反応型
ホルモン療法
化学療法
管状癌、粘液癌等
髄様癌、アポクリン癌等