NICU

診療内容

京都府下で最初の認可NICU(新生児特定集中治療室)として、新生児医療にとりくんでいます。
地域周産期母子医療センターに指定されています。
NICU退院後も、外来での発育発達の確認や予防接種、シナジス投与、リハビリ、在宅医療支援など行っています。

設備

ベッド数9床。侵襲的人工呼吸器3台。非侵襲的人工呼吸器4台。
新生児低体温療法、NO吸入療法可能。
隔離室あり、感染隔離やファミリーケアに活用しています。
各保育器周囲にもカーテン仕切りを可能とし、家族のプライバシーに配慮しています。

新生児の緊急搬送に対応するべく、病院保有の救急車はNICUを最優先に運用しています。人工呼吸器などを設置した搬送用保育器を用いて、搬送中の病状安定をはかります。

面会

赤ちゃんのご両親の面会は、処置や申し送りの時間を除き、基本的に24時間いつでも可能です。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)流行後は、予約制にご協力いただいて、施設内の混雑を防いでいます。オンライン面会も可能です。
面会のさいには、カンガルーケアなど、赤ちゃんとのふれあいに配慮いたします。退院が近くなりますと、哺乳や沐浴など育児手技もご指導いたします。
長期入院となる赤ちゃんのご家族には、きょうだい面会など、ご両親以外のご家族の面会も検討いたします。
発熱など感染症症状のある場合はお申し出ください。オンライン面会など、赤ちゃんに病気をうつさず面会できる手段を手配いたします。

育児指導のための産褥転院、後送など

他院から新生児搬送で転院してこられた赤ちゃんのお母様には、当院産科へ「産褥転院」していただき、NICUでの赤ちゃんとの面会をより容易にすることが可能です。ご希望をいただければ、当院産科の空床状況と、お母様ご自身の病状により、お母様の産科主治医の先生と当院産科医師とで協議いたします。
赤ちゃんの病状が改善してNICU退室後、お母様がまだ産科入院中でしたら、産科にて母児同室で育児指導をいたします。他院産科にご入院中の場合、NICU退室後の赤ちゃんはお母様のもとへ後送し、そこで育児指導いただくことも可能です。お母様がすでに退院後の場合、あらためて当院産科病棟で赤ちゃんの1〜2泊の入院に付き添うかたちで、育児指導を申し上げることも可能です。
京都市の「スマイルママ・ホッと事業」にも対応しています。

新生児搬送について(周産期医療機関の先生方へ)

当院NICUでは発足以来、自院救急車に医師同乗での新生児迎え搬送に取り組んでいます。
体温保持や呼吸管理など、道中の病状安定の観点から、病的新生児の搬送は専門医・専門設備による搬送が望ましいと考えます。
お電話一本いただければ、そのお電話のうちに受入の可否まで御回答いたします。
当院への受け入れ不可の場合にも、受け入れ可能施設を当方にて手配し、その施設への三角搬送のため貴施設まで参ります。
小児外科や心臓血管外科など、当院では対応不能の疾患と判明した場合にも、当院で診断のうえ適切な高次医療機関へ再搬送いたします。
新生児に関するご用件はどのような内容でも、お気軽にご相談下さい。

  • NICU担当医PHS直通:075-702-5991(NICU担当医が直接応対いたします)
  • NICUデスク直通:075-702-5949(NICU看護師が対応いたします)

救急車出発後、到着までの所要時間は京都市内でおおむね1時間以内、京都府南部・中丹地域で2時間以内です。

診療実績

2022年4月〜2023年3月
全入院 133例
超低出生体重児(再入院による重複あり) 5
極低出生体重児 5
新生児迎え搬送 24
侵襲的人工呼吸管理 26
非侵襲的人工呼吸管理 68
NO(一酸化窒素)吸入療法 2
低体温療法 1